高松城 天守復元!?
高松城祭(2023年9月29日・30日開催)の期間に合わせて、高松城の天守が復元されました。
天守復元!?
数日前から、なにやら天守台跡で工事が行われているなぁ、と思っていたら、なんと復元されました高松城の天守!?
でも、なんだかちょっと小ぶりな気が・・・それもそのはず。実はこの天守、高松城祭り(2023年9月29日・30日開催)のために限定天守として組み上げられたものなんです。
このイベントは、公益社団法人高松青年会議所まちづくり委員会が中心となって、高松城の天守復元に向けたまちづくり事業の一環として開催。「新しく地域のシンボルになる天守復元を考える機会と玉藻公園の地域資源の魅力を県内外に発信」することを目的にしています。
城内では、二の丸跡で江戸縁日(屋台)、桜馬場で現在マルシェ(キッチンカー)が開催され、さまざまな食が楽しめます。
高松城祭り ~お城と美食の彩典~
高松城祭り ~お城と美食の彩典~ 特設サイト
では、復元された天守に近づいてみましょう。しゃちほこもみごとに復元されていますね。玉藻城(高松城趾)のマスコットキャラクター「たまもん」の形にそっくりです。
ん?、こ、これは!よく観ると建設現場などでよく見られる「足場」じゃないですか!(いや、今さらですか)
この天守を設営したのは、株式会社フソウリブテック(香川県高松市)、ブログ「高松城を光で再現!仮想高松城を組み上げます。<高松城祭りin玉藻公園>」で設営のようすが紹介されています。
高松城は、現存する資料が少なく、当時の姿を知る写真もほとんど残っていません。そんな状況の中、この天守はおそらく、ケンブリッジ大学(イギリス)で発見された高松城天守の古写真を参考にされていると思われます。
この古写真によると、高松城の天守は、三層四階地下一階の唐造り(南蛮造り)という構造で、初層目は大きく石垣からせり出し、三層目が再び膨らんだ形となっています。
この復元天守は、約1/5サイズ、高さ約8mということで、石垣からはみ出る大きさではないものの、どっしりとした初層目、膨らんだ三層目、さらには城の美しさを作り出すともいわれる破風(はふ・三角の屋根)もみごとに再現されています。
復元天守には電飾が張り巡らされ、イベント時にはライトアップされます。
最後に、天守台跡からの眺めを一枚。