いろんな香川を紹介していきます。

地元では有名な「まんばのけんちゃん」です。まんばとは高松付近の方言で、高菜(大からし菜)のことです。けんちゃんとは「けんちん」のことで、油で炒めた野菜をくずした豆腐と一緒に煮たもののことです。また、まんばのことを西讃では「ひゃっか」といい、くずした豆腐を雪に見立てて「ひゃっかの雪花」と呼んでいます。

では、材料です。
・まんば ５枚程度
・豆腐 ( もめん ) 半丁
・油揚げ １枚
・醤油 大さじ４
・みりん 大さじ２
・だし汁 ( いりこ ) カップ１

いりこは頭とワタを丁寧に取除き(２０g)、カップ６程度の水と一緒に中火にかけ、煮立ったらアクを取りながら７〜８分煮出します。

1.まんばのアク抜き
まんばを水で洗い、たっぷりの沸騰した湯にひとつまみの塩を入れ、しんなりする程度にゆがく。まんばを冷水にさらしアクを抜く。(途中で水をかえながら一晩おく)

2.材料を炒める
アク抜きしたまんばを、堅くしぼり、２〜３cm程度に切る。油揚げも同様に細目に切る。熱した鍋に油を入れ、まんばと油揚げを軽く炒める。だし汁と醤油、みりんを加え、豆腐をつぶして入れる。(豆腐で軽く握りつぶす程度)

3.しばらく煮る
弱火でしばらく煮る。時間は１０〜２０分程度。まんばが柔らかくなればできあがり。歯ごたえを残したいときは時間を短めにどうぞ。

家庭によっては砂糖を加えたり、塩や唐辛子でピリッと仕上げたりするようです。煮出した後のいりこを加えてもいいですね。これをベースに皆さんの家庭の味を作ってみてください。まんばが手に入らないときは他の青菜(チンゲンサイや小松菜など)で代用できます。